【近衛文麿】野望と挫折 林千勝著 2017年刊 藤原家の栄華を再興せんと、公家力を行使し、ソ連コミンテルンを利用して日本を敗戦に導いた男

昭和史に取り組んで3年、疑問は4つある

①なぜあの「残念な」戦争が始められたか?

②本当の戦争の責任は東條内閣なのか?

③新しい情報、フーヴァー回顧録、フーヴァー研究所資料

今までの情報の他に、ここ10年で新しい資料がどんどん出ている。これを踏まえた解釈の「今」を知りたい。
私は、新しい事実が今までに通説をひっくり返していることを知るようになった。
すなわち、日本では焼却されてしまった手紙や文書に関連する部分が米国側の資料公開で明らかになってきたことが大きい。
フーヴァー回顧録は、ルーズヴェルト(以後FDRと訳す)がいかに「好戦的であったか」をくまなく描写している。
この本は英語版は2017年に発刊され、日本語版は2017年にかんこうされた。
このブログでも、「裏切られた自由 上・下」で取り上げた。
「裏切られた自由 上」
「裏切られた自由 下」

そしてStanfordのフーヴァー研究所教授の、西鋭夫氏による新データの提供である。過去の太平洋戦争に関する通説は書き換えられている。
「西鋭夫氏HP」

④ 戦犯がなぜ戦後の日本の社会を牛耳ったか

この戦犯が戦後の世界を牛耳ったがゆえに、戦前の仕組み「国民はコマ」「政府が正しいと言いくるめるマスコミ」「政府は結果の責任は取らない」が今でも現存しているのである。
言いたくないが、コロナウイルス対応など、戦争中の軍部の方がもっとしっかりやっていや気がする。

本題に戻ろう

ソ連コミンテルンの世界戦略

共産党は、世界同時革命を目指す。
マルクスの理論を実践するために、1917年に共産党革命が起こりソ連が成立する。
この革命は、マルクスの唱える「高度産業社会の労働者の革命」ではなく「貧困農民によるロマノフ体制の破壊」の形をとった。
革命資金は、ユダヤ系資本の「ロスチャイルド」が提供した。

FDRの共産主義容認と「戦争大好き気質」

時間を飛ばして、FDRの時代はというと、FDRは1933年ソ連を承認
そして、大恐慌以来の経済政策が「米国国家主導による、計画経済の実施」ということもあって、その道の専門家を周りに集めて政策を推進する。
1941年に連合国向けに策定された「武器供与法」は、イギリスのみならずソ連に対しても、武器の利用料支払いだけで供給する仕組みを作り、すぐに援助を開始した。

計画経済は共産党の十八番(オハコ)であるから、FDRの周囲にはソ連コミンテルン関係スパイたち、米国共産党員たちが、堂々と政府に出入する。そして、「日米が戦い、日本が負け、米国が勝利するも、国民が疲弊したところで共産党革命を起こす」というシナリオに従って、動く。

FDR公約は「あなた方のお子さんは絶対に戦場には送らない!」

FDRは1940年の大統領三選のときに「あなた方のお子さんは絶対に戦場には送らない!=不戦」を公約して当選した。

ソ連は世界革命を目標として動く。
世界は混乱するほど、ソ連に有利になる。
コミンテルンは、米国、日本にも指示を出し続ける。
米国と日本が戦うようにひたすら動く。
日本の戦後は「敗戦による共産党革命」である。

近衛文麿のシナリオ

では、近衛の行動に話を戻そう。
近衛の夢は、公家・藤原家の日本支配復活である。
そのシナリオは、

日米を戦わせ、天皇制を崩し新支配層になる。

近衛文麿は「公家」=「使えるものはなんでも使う」
そのために共産党員を積極的に利用した。
風見章:朝日新聞記者、共産党員を政府の側近にしてメディアコントロールを行い、その周辺に、政策提言団体やコミュニティーを次々と作った。
もちろん、主力は共産党信奉者が中心。(近衛は共産党員ではないが、京大で共産党理論を学んでいる)

公家であるがゆえに道筋を作ると、責任逃れの細工もする

開戦直前 東條内閣・陸軍の戦争内閣へ

開戦前、FDRとの和平工作に動くが、相手にされなかったのは、米国・日本の共産党支持者たちの妨害のため。
しかし、「和平工作をやった」という近衛のアリバイとして使うため。

なぜか、近衛は首相の時、重要な決定時に欠席が多かった。

陸軍の本意は南下で米国を参戦させない

秋丸機関の勝つシナリオは、
南進あるのみ
米国を引き込むな

海軍・宣戦布告なしの真珠湾攻撃

日本は「ソ連が仕掛けた罠」にハマる

FDRしてやったり!

近衛自殺説の矛盾

著者は、ここで近衛他殺説を検証する。
近衛の性格(自分本位)、GHQの徹底抗戦の準備(アリバイの論理構築に自信)、巣鴨プリズン収監前日の友人たちの証言などを集め、自殺説を否定する。
この辺りは、サスペンス小説である。

学ぼう、時は今

太平洋戦争の歴史に関して、私は新参者である。親から聞いた戦争中の話と、戦後の大変な時代。私はその戦後から日本に生まれ育ってきた。
人生100年大人の学びでは、自分の経験と、学んだことをつなぎ合わせ、発信することが重要だと考えます。それが、自分の周りを変える一歩だからです。

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