【ロスチャイルド家】横山三四郎著 1995年刊 グローバル化が展開し始める頃までのロスチャイルド家の歴史 今を考える手がかり 

始祖:マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド

マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド(1743-1812)
協調:Concordia
完全:Integritas
勤勉:Industria
ラビになる勉強を途中までした
五人の子供

初代マイヤーが古銭商になる
フランクフルト・ヴィルヘルム公に売り込み成功
ゲットーに御用達の看板を掲げる
ヴィルヘルム公は、裕福で傭兵を各国に送っていた
1785年 ヴィルヘルム公はフリードリッヒ大王の死後ヴィルヘルム9世となりカッセルに移った
ヴィルヘルム9世はイギリスからの傭兵代金を小切手で受け取る
マイヤーはこの小切手を割引かずに、直接イギリスの綿製品購入に使った
3男ネイサンをマンチェスターに送り込む
フランス革命後、欧州での綿製品品不足で大儲け
綿製品のサプライチェーンを抑える
1806年:ナポレオン大陸封鎖令で大儲け

英国の発展に寄与

スエズ運河
英国は最初無視・出資せず
完成して英国はアジア進出に出遅れか・・
エジプトが出資するも経済破綻で株を放出
すかさず、ロスチャイルドの暗躍で英国が株を引き受ける
ディズレリー首相・キリスト教ユダヤ人とライオネル・ロンドン当主と親密であったため即金で準備して株取得

語るなかれ:3代目 アンセルム家訓

1804年 ネイサンがロンドン金融街に現れる
兄弟の情報交換は「イディシュ」ユダヤ語で行う
ヴィルヘルム9世はナポレオンに追われデンマークへ逃亡。その資産隠しを依頼され成功する(二重帳簿、現金秘匿)
ウエリントン将軍への軍資金もパリ経由でロスチャイルドが届ける

1815年:ワーテルローの情報戦でも勝利

1815年:ワーテルローの勝利情報で空売り高値売り抜けで巨額の富を築く
情報は金:ロスチャイルドの武器
終戦処理のウイーン会議でもロスチャイルドの情報網はフル活動
アーヘン会議でライバルによるロスチャイルド外しが失敗
以降、ハプスブルグ家が1822年、五人兄弟を貴族にして紋章を与えた
メッテルニッヒに巨額の貸付で、食い込む
イングランド銀行を支配

ロスチャイルド家 家紋

大きな矛盾

ロスチャイルドは国境を超えたビジネスが狙い
19世紀には、欧州の革命や独立の機運で戦争かと思われるところを戦争準備金を出さないことで平和に導く
ウイーン体制崩壊後はヴィルヘルム1世を支援
そして、各国の主権国家がそれぞれ主張を始める
ロスチャイルドのボーダレス思想と相反する

新産業・新大陸進出

アメリカにも進出する
鉄道事業にも参入
 石油産業、石油化学産業にも参入
 ダイヤモンド デ・ヴィアスの買収
金融事業から事業体へ

ユダヤ人の宿命

イスラムの時代は商的才能と学問分野で重宝された
十字軍以降、キリスト教徒による異教徒迫害
1516年 ヴェニスでゲットーが始まる
ユダヤ人居住区へ押し込める

逃亡するユダヤ人

スペインのレコンキスタ以降逃亡開始
セファルディ:イタリア・スペイン・ポルトガル・北アフリカへ
アシュケナジ:フランス・ドイツ・ポーランド・ロシアへ

英・仏啓蒙思想とユダヤ政教分離

英・仏啓蒙思想の広がり。
メンデルスゾーンによるユダヤ政教分離思想の導入
 
1789年 フランス革命で人権が認められる
ロスチャイルド家エドモン男爵のエルサレム入植支援
(シオニズムではない)

ロシア革命・ユダヤ人は革命側

ヒトラーのユダヤ人抹殺計画

1948年イスラエル建国

日本とロスチャイルド家

明治時代・日露戦争の外債引き受け
プラントハンター(自宅の植物園で栽培)

著者あとがき

国境を低くしてヨーロッパ全体を一つの市場にするとともに、二度と戦争ができないようにしようとするEUの試みは、一九九二年末に予定通り実現した。これをみたアメリカと日本などアジア諸国は経済面だけにせよ共同市場化を目指してNAFTA(北米自由貿易協定)、APEC(アジア太平洋経済協力会議)を結成し、その勢いでガットの貿易交渉がまとまり、一九九五年からは世界を一つの自由な市場にしようとするWTO(世界貿易機関)が動き出している。  考えてみれば国境を越えて自由に交易できる広域市場は、創業以来のロスチャイルド家の世界そのものである。ロスチャイルド家は二世紀も前から国境を越えた貿易、金融活動をもっぱらにして、いわばヨーロッパ単一市場を実践してきた。一族の金融経済活動そのものがEC(ヨーロッパ共同体)であり、EU(ヨーロッパ連合)であった。

だが現代が昔と同じではないことも確かである。今日の世界の多くの国々は民主的な政治制度によって成り立ち、いまや地球規模で経済問題を話し合って、交易の動きを見守り、制御する世界貿易機関のような仕組みを編み出した。角をためて牛を殺さず、角(利潤を求める資本の特性)を伸ばし、牛(資本)を元気にして社会を豊かにするやり方である。グローバル経済の時代は私たちが資本と多国籍企業を制御するだけの知恵と力を得たことによって到来した。

ロスチャイルド家でもっとも驚くべきことは、創業以来二〇〇年を経て初代マイヤー・アムシェルの後裔たちがなお時代の最先端を走り抜く気迫、才能、感性をもっていることではないかと思う。ビジネスの基本を守って譲らず、幾多の社会の変動を乗り越えてきたロスチャイルド家の物語は、おそらくはそのまま今日の地球規模経済時代に至るまでの人類の試行錯誤の軌跡であったのである。  本格的なグローバル市場の時代を迎えて、多くの日本人が国境を越えて働くようになり、そうした経済活動をはるか昔から行ってきたロスチャイルド家と遭遇するようになった。そして二世紀にわたる一族の変転のドラマを知るとき、私たちが享受する繁栄の経済的基盤が、一日にして成ったものではないことに思い到るのである。

ライフワーク「ユダヤ教徒の研究」を掲げてから集中的に、ユダヤ人関係の著作を読むようにしている。この本からもわかるように、ロスチャイルド家もユダヤ教徒も生きるために時代の変化に合わせた動きをしてきている。
人生100年大人の学びでは、学ぶことを現在に活かすことを主眼としている。先のブログ【暴力と不平等の人類史】でも述べたように、客観的なデータを使いながら、過去を読み解き、未来を考えることが今ほど重要な時はない。その学び続けの先にこそ、自分の人生があるから。

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