【絶滅の人類史】更科功著2018年刊 ハラリのサピエンス全史と読み比べると、とても軽い読み物。時代を変える著作(サピエンス全史)は、著者の意図によって作られ、事実を丁寧に解説すると【絶滅の人類史】となる

過去の通説が見直される今

ここ10年間での、人類の歴史に対する発見には目を見張るものがある。
DNA鑑定と、年代鑑定精度向上による、過去の新たな並べ替えである。
すなわち、過去の通説が大幅に見直され始めたということ。
そして、その見直された人類史を書き直した著作が、ハラリ(サピエンス全史)であり、その後出された更科功【絶滅の人類史】である。

同じ人類史の著作だが

私は先にハラリ(サピエンス全史)を読んでしまったが、この書籍は、人類の中でもホモ・サピエンスだけが「虚構構築力」を持ち、それが歴史を人類中心に変えて今に至る。そして、今は「バイオテクノロジーとビッグデータ」で「人類排除の世界が作られようとしている」で終わる。全世界1200万部売れた理由は、この2つのキーワードにあると言って良い。

更科功【絶滅の人類史】は、多くの人類の祖先が最後ホモサピエンスに繋がってゆく事実を検証している。サイエンス読本の新書版である。よく整理されているしわかりやすい。

人類の課題提示の持つ意味

ハラリ(サピエンス全史)は、「虚構構築力」と「バイオテクノロジーとビッグデータ」を新発見として、それを踏まえた、これからの人類の持つ課題を提示している。
私から見ると、新しい世界の「コンセプト設定」とそのコンセプトの持つ課題提示である。
ここで、私はハラリ:ユダヤ教徒を考えざるを得ない

ユダヤ教徒は世界の枠組み設定にいつも顔を出す

お断りしておくが、ユダヤ陰謀論を論ずるのではない。歴史での役割を検証する。
大きく取り上げるべきは、世界の一神教(キリスト教・イスラム教)の起源はユダヤ教である。少なくとも世界の人口の1/3以上を占める。
そして、近代においては、世界の政治体制、経済的基盤の一つを設定したのはマルクス主義であり、カール・マルクスはユダヤ教徒である。
そして、原子爆弾の開発を含め、その基盤原理を発見したのは、アインシュタインであり、彼もユダヤ教徒である。

こうしてみると、世界の枠組みを考える原理は、ユダヤ教徒によるものが圧倒的に多いことがわかる。
私は、このブログを始めてから「ユダヤ教徒の人類史上での役割」が私のこれからの中心テーマにしたいと思った。

講演会「ユダヤ人を軸に見た世界史」 3/1(sun) 15:00から

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