ギリシャ神話のトピックスが、20話まとめられている。ゼウスを始めとする神々の、人間的側面がここかしこに出てくる。アニメ的解説部分と、後世の関連絵画を映像としてまとめている秀作である。
ストーリーはやたら若い娘に手を出し子供を産ませるゼウス、そしてそれにしたたかに復讐する正妻ヘラ
そして、神々もそれぞれの人生を演じ、あるものは讃えられ、あるものは罰せられる。現代に名を残している神々もある。
また、実存主義に影響を与えたと言われる「シジフォス」も出てくるし、オイデプス王の話もストラヴィンスキーのオペラにも出てくる。
私は、漫画、文庫本、そしてこのようなビデオを見て、人生100年時代のマナビの典型だと思った。それは、学校の歴史で習った一部であるし、昔目にしたオペラや書物であるし、このビデをを見ることで、今までの断片が、つながってくるのである。このつながりはとてもうれしい。
あえて、現在での難点を言えば、神々はいくつかの名前を持っっている場合が多いので、なかなか特定できないところであろうか。しかし、これは贅沢な悩みとして、残しておくつもりだが。
神々が、人間的過ちを数多くしているという場面設定は、おおらかなギリシャの人間讃歌の背景になっていると確信できる。そしてこのような番組を作れるフランスの知の集積も大したものである。
米国でしか視聴できないが、私の日本の友人は、日本でも米国のAmazon Prime Videoを観ているそうで。世の中、探せば方法はあるようだ。