【日本は誰と闘ったのか】江崎道朗著 2017年刊 米国内でのソ連コミンテルンによるルーズベルト政府の操りが文書として公開されるようになったのを受け、今後日本に必要なインテリジェンスを訴えかける良書

コミンテルンの秘密工作を追求するアメリカ

コミンテルンは1919年ロシア共産党のレーニンが創設し1943年まで存続した。共産主義政党による国際ネットワーク

ルーズヴェルトはコミンテルンに操られていた

冷静に判断すればWWIIの主役は、コミンテルンで米国と日本を操ったスターリン

スターリンの秘密の工作員

日本を開戦に追い込んだゾルゲ
米国政府高官 ホワイトによる「雪」作戦でルーズヴェルト政策を操縦
米国政府高官 ラティモアの暗躍と真珠湾攻撃

2015年の安倍政権(有識者)の太平洋戦争史観

一九二九年にアメリカで勃発した大恐慌は世界と日本を大きく変えた。アメリカからの資金の流入に依存していたドイツ経済は崩壊し、ナチスや共産党が台頭した。
   
アメリカが高関税政策をとったことは、日本の対米輸出に大打撃を与えた。英仏もブロック経済に進んでいった。日本の中の対英米協調派の影響力は低下していった。日本の中では力で膨張するしかないと考える勢力が力を増した。特に陸軍中堅層は、中国ナショナリズムの満州権益への挑戦と、ソ連の軍事強国としての復活を懸念していた。彼らが力によって満州権益を確保するべく、満州事変を起こしたとき、政党政治や国際協調主義者の中に、これを抑える力は残っていなかった。    

そのころ、既にイタリアではムッソリーニの独裁が始まっており、ソ連ではスターリンの独裁も確立されていた。ドイツではナチスが議席を伸ばした。もはやリベラル・デモクラシーの時代ではないという観念が広まった。    

国内では全体主義的な強力な政治体制を構築し、世界では、英米のような「持てる国」に対して植民地再分配を要求するという路線が、次第に受け入れられるようになった。    

こうして日本は、満州事変以後、大陸への侵略を拡大し、第一次大戦後の民族自決、戦争違法化、民主化、経済的発展主義という流れから逸脱して、世界の大勢を見失い、無謀な戦争でアジアを中心とする諸国に多くの被害を与えた。 
(『二十世紀を振り返り二十一世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談会報告書』三~四頁)

乗っ取られたホワイトハウス

乗っ取られたホワイトハウス
テヘラン会談で欧州の分割をスターリンの言いなりで決め        

㊙️ヤルタ会談でソ連参戦とアジア領土分割を決めた。
ソ連スパイ、ヒスが全てをアレンジした
秘密文書締結し、ルーズベルトは米国議会にも隠した

ポツダム宣言はソ連の対日参戦のための時間稼ぎ

スターリンの意向を理解しないルーズヴェルト・トルーマン
米国内反ソ報告書は握り潰された
ソ連の秘密工作を「アメリカの正義」とした

2005年共和党ブッシュIIがラトヴィアで「ヤルタの屈辱を晴らす」発言

現代日本の問題

「北朝鮮とその背後にいる中国やロシアに対抗するためには、軍事だけでなく、経済、外交、そしてインテリジェンスの四つの分野で対抗策を講じる必要がある」と強調していました。その上で韓国内に浸透している北朝鮮の秘密工作員の動向や北朝鮮とロシア、そしてパキスタンとのネットワーク、中国とアメリカ国内に浸透している工作員と宣伝工作などについて意見交換をしてきました。第二次世界大戦当時の、スターリンの秘密工作員の話は現在も形を変えて進行中なのです。  一方、日本悪玉論を唱えた東京裁判史観を奉じている日本の政治家や官僚、言論人たちは、中国が尖閣諸島海域に軍艦や戦闘機を送ってきても、北朝鮮がミサイルを日本に向けて撃ってきても、「とにかく日本が悪いのだ。憲法九条を守れ」と呪文を唱えるだけなのです。こんな状況ではまともな独立国家とは言えませんし、何よりも同盟国アメリカのインテリジェンス関係者と議論が成り立つとも思えません。

江崎道朗氏まとめ

国際政治の世界では、騙された方が悪いのです。そして先の大戦で日本はインテリジェンスの戦いで「敗北」したのです。自戒を込めて申し上げるのですが、その痛苦な反省に基づいて必死に学ぼうとすることが、日本にインテリジェンスの戦いの勝利をもたらすことになるのです。

人生100年大人の学びでは、真実の追求を続けてゆきます。何が本当か分からない時代だから、学びが必要なのです。この激変の時代が、自宅に籠ることを強制しました。そんな時間を学びに使えれば新しい視野が広がると思います。一緒に学びましょう!

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