億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ 此レ我カ國體ノ精華ニシテ敎育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス
1.意義 我が国の国体(国柄)は他の国からはかけ離れていて 歴史が古く、徳の深い皇祖皇宗をいただく国民は 心をひとつにして忠孝の道を実践すると 日本人の良いところが発揮できます。 この、国民精神以外には我が国の教育の基礎はありません。 忠孝は国体のエッセンスで、教育の源がここにあるのです。
2.国体の精華と神社
日本の国柄の良いところを発揮した人を神社にお祀りします。 天皇でも、臣下でも忠孝をまっとうした人を神とするのです。 ですから、日本国民は神社を尊敬するべきです。
中世では、藤原鎌足が天智天皇を補佐して 暴逆の臣蘇我入鹿を殺し、大化改新を完成させました。 忠臣だったので、奈良県の談山神社にお祀りされました。
和気清麻呂は、僧道鏡が皇位を奪い取ろうとした時に 皇室の血統を守って護王神社に祀られています。
楠木正成は、後醍醐天皇に忠節を尽くし、湊川で討死したので 湊川神社に祀られています。 近代の忠孝をまっとうした人は靖国神社に祀られています。
3.勤王家
徳川幕末の勤王家たちは、王政維新の機運を盛り上げ 七百年の皇室権威の衰退を取り返した人々です。 その大きな力は、水戸藩のような勤王精神の鼓舞に努めた ところが大きい。 水戸藩主の徳川光圀は「大日本史」をまとめて「大義名分」 を明確にし、我が国、固有の精神を発揮して、 「嗚呼忠臣楠子之墓」の碑を湊川に建てました。
その後、斉昭(なりあき)も尊王を掲げて、光圀の遺志を継ぎ 水戸学派の興隆となりました。 徳川光圀は、勤王論の源泉と言うべき人です。
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今まで水戸学と言われて理解していなかった。幕末白虎隊とか史実としてと、水戸学から育った人たちを知るほど、人間として立派な人が多かったことに最近気がついた。唯物論の社会が行き詰まった今、生き方を「人中心」に変えることが一番急がれる。