【マンガ ギリシャ神話、神々と人間たち】さかもと未明著

マンガの威力をここでも見せつけられる。
文章で読むと、長くかつ神の名前や人名がたくさん出てきて、最後はどの神様が何をしたのかごちゃごちゃになってしまう私でした。

しかし、この漫画は、絵の他にところどころ作者(と監修者)によるまとめが入っていて、頭の整理に最適である。
理解できると、面白さが変わる。

「ダフネーと黄金の雨」は絵画では見ていたが、閉じ込められた王女の話とかとのつながりが出てきた。
イカロスの墜落の絵も見ているが、神話とつながっていなかったのが、つながることでよみがえって思い出せる。

オイデプスコンプレックスは男の子の父親に対する嫉妬を示していることは知っていたが、今回は、エレクトラが娘の母親に対する嫉妬に起因するというのも新しい気付きであった。
リヒヤルト・シュトラウスは2つ関連するオペラを作っていることがわかった。前者は「サロメ」後者は「エレクトラ」であることがわかった。映像がおどろおどろしいので今まで避けては来たが、今後は正視して鑑賞ができると思った。

こうやって見ると、マンガは知識としての導入にも役に立つし、今までのバラバラな蓄積をまとめ上げることにも役立つことがわかった。

自炊が順調に進んだおかげで、頭の中が活性化してきているのがわかる。
マンガは味方につけるべき仲間だと思いました。

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