万葉集解釈が180度変わる本
私は万葉集を学校で習ったときに、雄略天皇の「籠よみ籠もち ふくしもよみふくしもち このをかに菜つます児」の解釈を聞いてから、万葉集は二度と見ないまま今まで来た。天皇たるものが、女の子に声をかけてナンパすることが書物で残っていることに憤ったからである。
しかし、小名木善行氏の解釈を聞いて、天地がひっくり返った。
万葉集は、国民が一体となれる大編纂物であると言う解釈がとてもしっくりくるから。
天皇は最高国家権威者(権力者ではない)
天皇は国家最高権威であって政治権力者ではない
わが国における天皇は、国家最高権力者ではありません
男系天皇の由来
霊の霊統が天皇家のルール。そして霊は男性が授けるものですから、男系であることが天照大御神からの霊統を保持する最大の要素になります。皇位を継ぐ人が女性であっても構いません。なぜなら女性の身で生まれてきたとしても、男系の父から霊を受け継いでいれば良いからです。これが女性天皇が歴史上に存在する理由です。
公平の概念
公平というのは、平等と異なります。 四人兄弟にケーキを等しく四等分するのが平等なら、体の大きなお兄ちゃんにすこし多めにケーキを切るのが公平です。公平は裁量がはいるのです。
女性の教養も地位も高かった
万葉集の中には、女性の作品も多い。文字が書け、歌が詠める人たちが層をなしていた時代だったことがわかる。
反省、食わず嫌いはイカン
万葉集のおおらかさ、人を思いやる国全体の雰囲気。
小名木氏の著書で目を覚まされた。万葉集、もっとしっかり読まねば。
小名木氏は「歴史啓蒙家」と言うタイトルで、日本の過去を振り返り、天皇に関しては「国民と共にという姿勢を続けたか」「国民は学び」「助け合う」社会を作ったとまとめている。私も同感である。
令和天皇即位のお言葉(国民に寄り添いながら)YouTube 2分です
先に日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承致しました。ここに即位礼正殿の儀を行い、即位を内外に宣明致します。 上皇陛下が30年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽をともにされながら、その御心(みこころ)をご自身のお姿でお示しになってきたことに改めて深く思いを致し、ここに国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての務めを果たすことを誓います。 国民の叡智(えいち)とたゆみない努力によって我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望致します。
人生100年大人の学びの視点
引きこもり生活の中、日本人の祖先が何を考え何をしてきたのか。
万葉集も小名木さんのような解釈であれば、納得できるし、当時の人の気持ちや行動がよくわかる。今まで視野に入っていなかった本や、YouTubeや映画をどんどん当たってゆきたい。