私の着目点は2つ
見ているだけでも楽しいが、私の着目点は2つ
1.海馬の働き
2.高齢化と脳
脳のデータの種類
MRI:核磁気共鳴画像法
MRA:核磁気共鳴血管造影法
fMRI:機能的磁気共鳴画像法
PET:陽電子放射断層撮影法
蛍光顕微鏡
共焦点レーザー顕微鏡
2光子励起レーザー顕微鏡
STED顕微鏡 2014年ノーベル賞
自我
自我探索:脳のどこで起こっているのか?まだ分からない
記憶
脳全体で記憶する
コンピュータは塊として記憶する
意識
脳は時間認識が強い
脳の進化
人間の脳はコンパクトに進化した
大脳:最高中枢
神経細胞は数100億
クオリアという感じは意識下でも意識上でも起こる:感覚質
小脳
神経細胞は800億(大脳より多い)
体の平衡を保つ
脳幹
大脳から脊髄へとつなぐ
間脳・中脳・橋・延髄
無意識的な活動を担う
呼吸・睡眠・体温調整・代謝
神経細胞の仕組みと働き
ニューロン:シナプスで化学信号を伝達
アセチルコリン
ドーパミン
ノルアドレナリン
セロトニン
グリシン
グルタミン酸
GABA
ヒスタミン
βーエンドルフィン
オキシトシン
グリア細胞の構成
アストロサイト
ミクログリア
オリゴデンドロサイト
脳と3つの感覚領域
体性感覚:皮膚感覚/固有感覚
特殊感覚:視覚/聴覚/嗅覚/味覚/平衡感覚
内臓感覚:空腹・満腹・尿意・便意
脳と言語
失語症
脳と記憶 海馬がキー
短期記憶は前頭連合野と海馬が連携している
長期記憶は海馬が中心らしいが不明
脳の発達
受胎:神経板から脳が形成される
1歳未満:脳内回路が広がる
4歳から不要な回路が除去される
思春期
性ステロイドホルモンで性成熟は進むが、前頭前野の発達が遅れるため肉体と脳の成長にアンバランスが生まれる
統合失調症の発症
老齢期
老化:脳の萎縮
海馬からのシータ波で記憶が起こるようになる
結晶性知能
過去の体験・知識の蓄積と組み合わせた能力は高齢でも成長し、問題解決を素早く行うことができるようになる
(人生100年大人の学びの狙いでもある)
脳と心
シナプスの先端の突起:スパイン
スパインが大きくなると記憶が安定する
やる気はドーパミンから
脳の成長
9歳までの感受性期に脳の基本構造が決まる
好き嫌い
扁桃体が好き嫌いを左右する
共感を呼ぶミラーニューロン
記憶の信憑性
脳は間違いを真実だと思い込むことがある
体で覚える
体の動きを小脳にコピーする
錯覚しやすい脳の認識
常識に組み込まれる
男の脳と女の脳
男の脳:片半球ずつで使うことが多い
女の脳:左右の半球を行き来して使うことが多い
発達障害が天才につながる
サヴァン症候群
記憶力
音楽(Mozart)
絵画(山下清)
数学
脳の病気
脳腫瘍/脳卒中/認知症/てんかん/パーキンソン病/統合失調症/うつ病/髄膜炎/パニック障害/睡眠障害
摂食障害:脳に萎縮が見られる
PTSD:海馬が小さくなる
自閉症スペクトラム障害
ADHD
学習障害LD
感染症
日本脳炎
クロイツフェルトヤコブ病/プリオン
依存症の3パターン
行動依存
薬物依存
人間関係依存
こうしてみると、
1.海馬の働きは、子供からの成長、記憶の形成、脳の老化などに深く関わっていることがわかる。また
2.脳の高齢化については「経験や知識の蓄積による問題解決能力」の部分に期待が持てる。
現在の社会問題を脳科学の側面から解決できるように学んで「実践」してゆきたい。
心理学的に手法を確立した方の論理的な背景を勉強するために勧められた本である。
人生100年大人の学びの社会へのフィードバックをご期待いただくと共に、応援よろしくお願いします。