【2030年の世界の地図帳】落合陽一著 2019年刊 SDGsのゴールは2030年 テクノロジーの立ち位置 デジタルと個人の可能性 環境と資本主義 世界の中のデジタルイデオロギー対立を検証し、「デジタル発酵」によるデジタル日本再興提言

とてもよくまとまっている本である。


つぎの10のキーワードのうち、内容が分からないキーワードが5個以上ああればお読みになることをお勧めします。
① SDGs
② 自動運転レベル
③ 2050年のGDP大国上位3カ国
④ エレファント・カーヴ
⑤ ジニ係数
⑥ N高等学校
⑦ Mペサ
⑧ 人新世
⑨ COP21
⑩ 一帯一路

さて、落合氏は2030年にGoalとなるSDGsを、日本の課題の洗い出し、そして世界の動きの特性、テクノロジーの進展を踏まえながら、日本再興のシナリオに「デジタル発酵」思想にたどり着く。

SDGs の17項目

デジタル時代を経験し、大学院を飛び級で終了した落合氏の視点は、技術の歴史、世界のイデオロギーの動き、を正確に捉えている。
(お父さんは、作家の落合信彦氏)

デジタル発酵

日本が生き残るためには、米国、欧州、新興国との差別化が必要である。
そこで生まれた発想が、日本のある場所の持つモノやサービスとテクノロジーを掛け合わせて「新しい芽」を作り、そのユニークさにおいて外部に開放された、新しいローカリズムを創出する。


デジタル発酵の7つの対立軸

タイトルだけ引用すると
1.デカルトかつベイトソン:原子論的かつ全体論的に
2.ソーシャルグッドかつディスラプター:硬直的理想の撹乱者であれ
3.集団かつ個人:公でありつつ私を忘れない
4.デジタルかつアナログ:デジタルは完全な世界ではない
5.短期かつ長期:1年後と100年後を同時に考える
6.理想と空気:支配の構造を脱中心化する
7.傍観者と主体者:私たちは全てをできはしない、しかし何ができるか考えてみよう
と言うものである。

五島で適用する

私は、来月五島列島にゆく。昨年後半から3回目になる。
まさしく、過疎で課題を抱えた場所であるが、テクノロジーやホスピタリティーのなど、五島の持つ特性もかなり把握できた。
それらを組み合わせて、どのように活性化するか、私にとっても大きな課題である。

【2030年の世界の地図帳】には、そのためのヒントと、今までの経験や思想を整理するための情報が揃っている。

人生100年時代の学びの視点


人生100年時代の学びでは、過去の経験も含めた「再構築」が必要になるときがある。私の場合は、ライフワークの取り進めにこの本が一つの手掛かりになっている。落合氏のこれからの動き(YouTubeに多数上がっている)も追いかけてゆきたいし、自分のライフワークにも適用したい。
長文お読みいただきありがとうございます。

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