【Rafael没後500年】Stanfordの遠隔授業1回目を受けた。 往復の時間の節約だけでなく手元資料でのチェックができたり充実した時間となった。

初体験 Zoomによる授業

今日からラファエロの講義が始まった。(毎週水曜日:全7回)
申し込んだ時点(3/7)では、Stanfordへ毎週通う予定であったが、COVID-19のため遠隔授業となった。Zoomでの授業で、参加者は106名
皆さんの背景映像がなかなか面白い。
金門橋、ゴッホの絵、バチカンのフレスコ画などなど

参加者の一部

第一回目のテーマは”Raphael Transforms: from Painter to Master,”
Emanuele Lugli, Assistant Professor of Art History, Stanford.

Emanuele Lugli Stanford大学助教授

今まで観てきたラファエロの絵も出てくるし、イタリア内を移動してその場所場所での作品、素描などどんどん比較で出てきてわかりやすく楽しい。
昨年、Stanfordの別の授業に参加した時は、規模は100人程度で講義室で聴いた。遠隔の規模とほぼ同じだった。(この時は1回目を聴いて中味が薄かったので参加をやめたが)
講義室のプロジェクターの画は細かく観られなかったし、質問もやりにくい雰囲気だった。

遠隔授業は学ぶ質も高い

遠隔授業は、各人がChatでできるので質問しやすい。
何よりも良かったのは、手元資料をすぐ調べられることだった。
参加者からの質問も丁寧に答えているし、とても満足できる内容であった。
Zoomの本社は家のそばにあるが、こんなに活用されるとは大したものである。
売り上げの割に時価総額が大きいのも納得。

Zoom HQ @San Jose

ラファエロの誕生日は私と同じ4月7日

大発見がたくさんあった。
創作活動は1500−1520のわずか20年間
ラファエロが埋葬された、ローマのパンテオンは「ミネルヴァ」=芸術の神に捧げられた。
絵画300点、デッサン1000点を残す。
20日に1作というスピード。
37歳で死亡した原因は今でもわからない。

今まで観てきたラファエロの絵画に関して、理解の幅と深みができた。
ドレスデンで観た、システィナの聖母から、ラファエロの追っかけをしてきたが、現地で見た絵と、その背景、前後関係を知ると「満足感」が得られる。

COVID-19 状況の活用は大事だ

5月に行く予定にしていたシチリアツアーは中止になった。
これに参加すると、最終講義が受けられないことになったが、今回は全部聞くことができる。
今回の遠隔講義のおかげで、今まで観てきたラファエロが「立体的」になった。人生100年大人の学びは過去の経験をつなげる作業に近い。それは、若い時に見たものが、再び異なる見方で楽しめるということ。
COVID-19で世界中が大変ではあるが、学べる機会はフルに生かすべきだと思う。

システィナの聖母

この講義に興味のある方は、このキーワードで検索ください。
Raphael: A 500th-Anniversary Celebration of a Renaissance Master (ARTH 177)

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