戦後の日本が、自主独立を確立するまでの歩みをまとめた著作。
吉田茂という、WWI後のベルサイユ条約締結に出席した首相、そしてその後の外務省のTOPが、揺れ動く米ソ構造の中で、日本の自主独立を築き上げる姿が書かれる。
吉田茂の交渉術は、ベルサイユ条約後のドイツの姿や、戦勝国の尊大な態度などから学んで考えている。ここでも経験から学ぶことの重要性が指摘される。
しかし、最近のシリコンバレーのお役人の駐在員は、現地情報を取るよりは、日本語仲間で遊んでいる姿が多く見受けられる。
こんなことで、激変する世界の中の日本を考える人はでてくるのだろうかと危惧するこの頃である。