【知の旅は終わらない】立花隆著 2020年刊 立花隆の自伝的総括 知の巨人は、データと格闘しながら嗅覚で動いてきた

現存する中で、知の巨人は立花隆だと思う。
食らいついて、とことん追いかける生き様も、ダイナミックで羨ましいと思い続けていた。
日本を出てからは、あまり彼の著作を読んでいたわけではないが、このブログで「田中角栄」について2回取り上げたが、1回目の山本七平氏のケースではど田舎の政治家の出世物語に見えたが、2回目に立花隆の「田中角栄研究」を読んだら、ど田舎政治家が政界、財界の「闇の金儲けネットワーク」を組んで巨額な利益を出しつつ、政界支配に利用していたことを暴き出した。

ジャーナリズムの面目躍如でもあった。

そして、最近書店で手にした本が【知の旅は終わらない】
ちょうど、私が人生100年時代の学びと言い続けていることと重ね合わせて読んでみた。箇条書き的にまとめているが、無駄のない文章で、追いかけるテーマの時系列の関連も明快で、知の巨人が取り組んで来た足跡を確認することができる。主なキーワードで追って見ると次のようになる

立花隆の幼少期から東大時代まで

  • 長崎生まれだが幼少期は北京で過ごす
  • 終戦後引き揚げで日本に戻る
  • やたら本を読む子供であった
  • 東大入学 文II 当時は、共産党主導は解体し民青 vs ブント
  • 安保反対東大生の常識の時代:セクトには属さず
  • ベルジャーエフ世界観に惹かれる
  • ドストエフスキー
  • 実存主義
  • マルクス主義
  • 原爆映画上映で欧州を回る
  • フィレンツエの絵画を丁寧に見て回る
  • 市民の政治活動が日本と違うことに衝撃を受ける
  • 世界の若い平和活動家と知り合う
  • ディミトリ(核武装放棄活動)
  • ヴァスト(ガンジーの弟子・無抵抗主義)
  • 日本に戻り、(組織の)学生運動ではなく自分がやることがあると確信した

就職3年で退社して、東大哲学に学士入学

  • 文芸春秋社就職
  • 3年で辞めて東大哲学に学士入学

自立した物書きへ

人はやってきたことの集合体
権力をかさにきて威張りくさる尊大な人間と、
権力の前にひれ伏す卑屈な人間が嫌い

1972年 中近東・欧州 9ヶ月大旅行

シチリア:プラトンに思いを巡らす
プラトンの理想国家は実現できなかった

イスラエル政府の招待旅行も経験:キブツも体験

スペイン:深い精神性と狂おしい情熱
フラメンコ・闘牛・彩色宗教画
そして、キリスト教は土着だと気づく

トルコ:ローマ時代の遺跡が多数残っている

1974年 中近東・インド 3ヶ月

井筒俊彦 イスラム神秘学に惹かれる
シリア・パルミラの遺跡に感銘
人間のはかなさを思う

山本七平氏とイスラエル論争

考証と論理で論破

田中角栄研究

徹底的な調査活動による記事の作成
田中角栄研究が青春の終わりだった
田中亡霊の復権はあってはならない

中核と革マルの血の争い

正義の名の下の争いが酷い殺人を犯す

日本共産党研究

コミンテルン
リンチ
共産党主義革命

宇宙・サル学・脳死・生命科学

宇宙からの帰還
宇宙飛行士への直接インタビュー
ワシントン議会図書館での事前調査
サルの行動から見た人類
脳死
和田心臓移植の真相解明
脳死の定義がなければ臓器移植はできない
生命科学
利根川進博士ノーベル賞受賞
研究に運とセンスが必要
人間を全て物質で説明できるか? 利根川 Yes 立花 No

55歳から東大でゼミ開始

戦後現代史は分かっていなかった
大日本帝国の時代を知らなければ、未来は見えてこない
東大は常に日本の歴史の転換点であった
天皇の位置付けが左翼思想に
思想は数多く触れる方がいい

物理学、生物学は教養の原点だから必須

オウムの日本歴史上例を見ない殺人

田中真紀子外務大臣から始まるメディア露出の低俗政治

シベリア鎮魂歌ー香月泰雄の世界

エフェソス・アルテミス神像

がん・武満徹・死ということ

人生観が生き方・死に方を支配する
自然の中に溶けこんで死にたい

若い方々に是非読んでいただきたい本である。人生節目節目に全力を尽くすことが、現在につながることがよくわかる。人生100年時代の学びは、経験を積んだ人の行動、意見を尊重します。人間は行動することにより学ぶからです。
皆さん、一緒に勉強しましょう!

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