第4巻が発行されました。
昭和天皇が(大正天皇が病床にあるにもかかわらず)欧州訪問された時の話が中心である。1921年のことである。Wikiにも皇太子裕仁親王の欧州訪問としてまとめられている。
訪問先で、熱狂的な歓迎を受ける。とりわけ英国のジョージ五世との対話で議会制王政の意味を重要と捉えた。
時の首相は原敬。議会制民主主義を広く国民に訴えるが、国民からの評判は良くない。そのような時代背景を折り込みながら、話は進んでゆく。
この漫画は、昨年熊本に行った時に若い女性から教えていただいた。半藤一利さんの文章はたくさん読んだが、彼が監修した漫画を読んで、昭和天皇を像が立体的になった。
人生100年時代の大人の学びの中に「過去情報の再構築」が含まれる。温故知新もその一部であるし、自分の中の内なる「知識構造の再編成」でもある。
日本の現代史を考える上で、とても参考になるおすすめ漫画である。