【昭和の動乱 上・下】重光葵(まもる)著 1952年初刊 2001年 中公文庫 戦犯として東京プリズンに服役していた間にまとめ上げた太平洋戦争史の背景。戦前、戦中の状況解説書として秀逸、かつ後世が学べる書

戦前・戦中の政府中枢の動きを丁寧に追いかける貴重な資料

巣鴨プリズンに収監されている間、重光葵氏の知らなかったことが、たくさん見つかり、これは書き残さねばと言うことで残された、太平洋戦史。
記録に残すことは、本当に重要なこと、後から来るものが考えることができるから。

第一次大戦後の日本の慢心は堕落だった

北一輝は北京で共産党に参加していた。P.21
共産主義への反動としての国粋派に動く、2極対立がテロ行動と結びつく。
(注意すべきはマスコミが国民を扇動したこと)
藩閥制度も、対立行動をさらに激しくして行った。
人間は、群になると「力がある」と勘違いする典型である。

大分県出身者の終戦貢献 YouTube⬇️

マッカーサーが怖がった日本人は重光葵、白洲次郎ではないようだ。
GHQは日本古来の古事記、日本書紀を教えることを禁じた。そして、主要大学の教員は、「自虐史観を支持する人たち」に置き換えた。
それが、日本の学会と「有識者」たちが「既得権益」になっている理由だと分かった。

人生100年大人の学びの視点

学びは人を知ること。いい人からしかいいものは学べない。【昭和の動乱 上・下】は、昭和史を知る上で貴重な資料であるとともに、重光氏の視点での解析が随所にきらりと光る。現代史の後発組としてこの本に巡り会えたのは幸運である。

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